スイッチ

気持ちを切り替えるためにPCの壁紙を変えました。窓辺ななみから土星のアップに。昔から宇宙が好きで、中でも太陽系、とりわけ中でも土星が好きでした。あんなドラマチックな物体が実際に空に浮かんでいると思うと、畏敬に似たときめきを覚えたものです。というわけで拍手返信です。

◇3/28 04:15 マリみてSS読みました。
『December』
三人の不仲とかすれ違いというより、祐巳の退出した、排除された世界というのに非常にショックを受けました。
祐巳がほとんど出ていない、由乃志摩子がメインの話なのに、読めば読むほど祐巳の事を考えて落ち込みます。
どんなCPや設定改変でも受け入れられる気になっていましたが、どうも、由乃志摩子の間に祐巳がいないというのはダメな様です。でも、何度も読み返してしまいます。怖いもの観たさというか。
自分が如何に祐巳に感情移入してるか気付かせてくれたSSでした。

『STAYサード』
『December』の後に読んだら、だいぶ心が落ち着きました。祐巳を取り合う由乃志摩子が可愛いです。
佐原さんの描く由乃志摩子祐巳へのアピール合戦のガチなんだか冗談何だかの絶妙な空気が好きです。
3人揃うとバカになる、女子高生感が良いですね。

◆拍手コメントありがとうございます。2004年、5年に書いたSSです。マリみてが純粋に楽しくて、あんなのどうだろう、こんなのどうかな、と試行錯誤しつつ自分が楽しみながら書いてたSSです。
Decemberはうちのサイトでは珍しいCPのSSですね。祐巳が不在となるとあの二人は多分、急にリアルになるというか、冷めてしまうというか、現実が見えてしまうというか、祐巳さんがいないのに笑い話をしてもしょうがないよね、みたいな雰囲気になるのではないかと当時も今も考えています。気詰まりではないが、なんとなくシラケてしまう。じゃあどうするの? と考えたら、あんな風には……ならない可能性は大きいのでしょうが、自然と元に戻るような気はします。そして祐巳を待つ、と。寒さをこらえてじっと春を待つみたいに。
STAYサードはDecemberとは真逆というか、こちらが正統派だとは思いますが、祐巳がいるからこそ目一杯楽しんでいる志摩子さんと由乃さんです。ガチではないけど全てが冗談ではなく。きっと中間くらいにしておくのが一番楽しいから、という気持ちなのでしょうが、いつまでも祐巳さんにばかり甘えてもいられない。私達だけでもやれるはず。でもやっぱり祐巳さんがいるのが一番楽しいよね、というところに落ち着くのだと思います。多分これはうちのサイトにおいて真ん中にあるSSです。読んで頂きありがとうございました!

◇3/28 12:06『ケータイ革命』『おいしい缶入り汁粉の飲み方』読みました。
『ケータイ革命』は「学生と携帯電話というテーマで最後までやりきる気か!」、と驚きながら読み進めていたら志摩子SSというか、志摩子考察という感が強くなっていって、さらに驚きました。
佐原さんのSS、特に祐巳志摩子由乃の三薔薇モノは、三人の人格のデータや環境変数をコンピュータに入力して試算した結果のレポートのようで、キャラ好きな人が読み込むSSとして都合が悪かろうがこの状況でこう配置したらこうなっちゃうのよ!みたいな容赦の無いシーンや台詞があるのが面白いですね。問題に立ち向かう様子を細かに描いているのも、それだけで新鮮な驚きがあります。

『おいしい缶入り汁粉の飲み方』は山百合会ジェネレーションギャップ問題の火蓋が切られたと感じました。
この棘が後にどうなっちゃうの、という変な期待が膨らみます。

リリアン女学園を、生徒を、人間に戻すというか、温室育ちのお嬢さまを現代の学生も抱える問題に晒すみたいなのを真剣に取り組んだモノはあまり見られないので、読み進める度に驚きのある、退屈しない2作でした。

◆4時15分の方、ですよね。引き続きコメントありがとうございます!
こちらの2作は2012年に書いたものです。マリみてが好きで好きで、という気持ちが通り過ぎて自分の一部のようになっているので、楽しい試行錯誤というより実験的になっています。
ケータイ革命は志摩子が主人公でないと成り立たない内容です。らしくない私欲や、組織を動かしていく戦略、使命感とか責任、人間味など、原作であまり拡大されない志摩子の可能性をそうですね、結果的に考察することになったのかも知れません。元来透明感のあるキャラクターに部分部分に絵の具を塗っていくような感じがします。輪郭はもともとあるので塗りやすい、だから楽しい、という感覚です。
コンピュータの例えは面白いですねw 特にこのSSはその傾向が強いのだと思います。
缶入り汁粉〜では世代の差を書いてますが、蓉子さま世代と祥子さま世代でひとくくり、祐巳世代と乃梨子世代でひとくくり、菜々は更にその次の世代、というイメージがありましたので、それを書いてみました。缶入り汁粉ではやや悪く、ケータイ革命では楽しく。

というわけで拍手コメントありがとうございました! 特にケータイ革命についてはここ最近では力を入れて書いたものなので、感想いただけてとても嬉しいです。では。