たった一度の冴えた一日

中国へ出張する数日前のこと。準備ということで色々と買出しをしていた日のことでした。とある電気屋に行くと、DS版のドラクエ6が発売していた。DS持って行って暇なときにやろうかなと少し考えたのですが、発売日に新品で買うのはいかにもお金が勿体無い。悩んだ挙句、そういやDS版の5やってないなと思い当たり、所有している知り合いに頼んで貸してもらうことにしたのです。同じ暇つぶしならお金使わないほうがいいしね。
同じ日、同じ店でのこと。その電気屋に行ったのは、電子辞書を買うのが目的だったんですね。前回は同じ職場の先輩にかりたのだけど、何度も借りていてはいかにもあつかましい。いい加減自分のを買おうかなと思い立ったのですが、実際に店先で電子辞書を見ると、あまりの高額にめまいすら起こしそうになる。比較的安いのは現品限りとか言って薄汚れているし、逆に「おっ」と目を引く最新型はさすがに格好いいのだけど値段が冗談じゃないことになっている。悩んだ挙句、「電子辞書に頼るな!普通の辞書でいいじゃないか!」とらしくない克己心が芽生え、本屋で中国語の辞書を買ったのでした。紙の辞書といえどそんなに安くはないのだけど、電子辞書の十分の一以下の値段だし。何となく電子辞書に頼ってると自分で覚えられない気もしますしね。
今日の俺はどうしてこんなに冴えているのかと内心でにまにましながらその日を終え、翌日会社でのこと。件の電子辞書の先輩の方から、「また使っていいよ」と電子辞書を貸してもらえたのでした。紙の辞書が無駄だったということは断じてない。あれはあれで使い道がないこともないですし。持ってて損するものでもない。
衝動買いを全否定するわけじゃないけど、購入する前に悩んでみるのは大事ですね。焦ってはいけない。というお話でした。おしまい。