P3Pアンソロレビュー その2

・ペルソナ3ポータブル アンソロジーコミック 乙女の花園 (BROS.COMICS EX)

ハム子と女性仲間キャラクター、及び女性コミュキャラとの関係のみに的を絞ったアンソロジー。マリミテ寄りの自分としては勿論無視できないアイテムであります。冒頭一話目は渡空燕丸のハム子と理緒とテニス部の話。ぶっちゃけ、ゆかりや風花とよりも、コンビとしては理緒のほうが見ててしっくりくる感じはしますね。本編からして。なにげに抱き合ったりとかしてるし。二人きりの部活動をシリアスに読みたいなあいつか。このアンソロの話はまあ普通のコメディです。あとはP3Pアンソロとしては珍しくアイギスとハム子の絡みのあるエピソードが収録されてて良かった。ありそうで以外に無いんですよね、アイギスとハム子。本編でみんな満足しちゃったのか? 内容としてはハム子のアイギス萌えな話。全体的にやわらかくて百合百合しい感じです。最後のほうの、ハム子と沙織のちょっとした心のやり取り的なエピソードは、印象にはあまり残らないけどあっさりとしてて読み心地のよい、アンソロ的なほのぼのシリアスという感じで、面白いというか安心しますね。総評としてはまあせいぜい標準と言えるけど、百合好きでP3Pが好きという人にはもちろんお勧め出来る一冊です。


・ペルソナ3ポータブル アンソロジーコミック 新たなる絆 (BROS.COMICS EX)

こちらはハム子と男キャラクターというところに比重を置いたアンソロ。普通に読むなら上の乙女の花園より明らかにこちらの方が出来が良いです。後半ちとクオリティ下がっていくけど、後ろに行けば行くほど下がっていくのはアンソロのお約束だし。綾時、順平、荒垣先輩の三人をそれぞれクローズアップした三つの作品はなかなか……というか、アンソロというレベルを超えて同人になっております。個人的に良かったのは順平とハム子の話。この作者さんの絵柄は当時カノンのアンソロで相当見たような気がするが名前が違う……まあそれはいいか。作中に戦闘中にマハザンでよろけたハム子を支えた順平というコマがあるのだけど、その二人の仕草の気の置けない感じが本編での二人を表してる感じがした。コミュがあるからそう思えるのだろうけど、ハム子と順平はほんと男女の隔たりのないいい友達、という雰囲気で、それがちゃんと書かれており面白いというより、良作という感じの一本でした。総評としては、最初の三つをちゃんと読んであとは軽く流す程度でいいアンソロだけど、その最初の三つだけで買いかな……と言える一冊だと思います。



ほい。二回目のアンソロレビュー終了です。レビューというか、それにかこつけて語りたいこと語ってるだけという気もしますけどね。