最近観た映画

ということで映画のことでも書きます。またビデオ1で100円レンタルやらないかなあ。延滞料金でかなり儲けてるんだろうから、3ヶ月に一回くらいやって欲しいものです。

■ダイ=ハード4.0
人気シリーズ最新作。結構期待して見たのです。何だかんだでこういうアクション、好きなんです。
でもなあ、ちょっと期待に沿い切ってくれないもどかしさはあったな。不死身のジョン=マクレーンも歳なのかな、と思っちゃった。手に汗握るアクションをやってるはずなんだけど、どうにもスピード感が無い。無いままに、あれもう終盤だ、という食い足りない印象です。
ひとえにハッカー少年とマクレーンの相性の悪さ故のドライブ感の欠如ではないかと……とここまで書いて気付いた。
つまりこの映画で言いたかったことは、不死身のマクレーンを持ってしてもサイバーテロというものは防ぎ難いのだから、使命感と正義に燃える熱血ハッカーを育てて国防に尽力させよ──ということなんじゃなかろうか!? そうだ、きっとそうだ! 
件のハッカー少年は物語の締めで、マクレーンをもってして「男になったな」と言わしめます。つまりそういうことをこの映画は言いたかったんですよきっと。いやはや中々良い映画じゃないか。驚きの展開だぜほんと。シリーズ最高傑作だ。

■CHAOS
これは超微妙。途中まで、というか最後のすれっすれまで(妙な違和感はあれど)非常に面白かったのだけど、最後の最後でふざけんなー、って感じです。
あそこまでやったら最後は黒幕をひっ捕まえて幕引きにして欲しかったな。ほんと悔しい。
いや面白いんです。息をつかせぬスリリングな展開でありながら、常に何か妙な違和感が付きまとうのですから。
面白いけど面白がってしまった俺は敗北なんだな、という半端ない挫折をもたらしてくれる一品です。まさに構成の魔術。
ちくしょうもう二度と見ねえ。

クワイエットルームにようこそ
これは面白かった。内田有紀扮する主人公が睡眠薬過剰摂取して昏睡のまま精神病院に入れられるところから話が始まる、という妙に実話感のあるお話です。いうなれば邦画でよくあるシュール系の映画。精神病院という閉鎖された空間でのスラップスティックな日常が面白おかしく描かれます。
内田有紀と、蒼井優の演じる摂食障害の少女との交流が、個人的にぐぅでした。映画において、良い物語を見せてくれる作品は当然好きなのですが、良い人間関係を見せてくれる映画というのは中々無いので、好きというのもあるし印象に残ります。主人公−ヒロインというラインじゃなくて、あくまで主人公−脇役というポジションにおいての関係だからこそ、良いなと思えるのかも知れない。
後半で唐突にシリアスな展開になるのだけど、これはやや読める感じ。伏線もちゃんと真面目に張ってあったしね。物語の後半でそれまで観衆が信じていたものを崩壊させるのは王道です。それでも見せ方描き方が非常にうまかったので、ショックは結構ありましたよ。
ともあれ内田と蒼井が良かった。この二人目当てでまた見たい気持ちです。


とまあそんな感じです。割りと当たりを引けたかな、という印象。いやはや映画ってほんと良いものですねー。