2011年4月29日のオフ会のオフレポ

4月28日の日記で暇だから誰か遊んでくださいと書いたところ、同じサークルのメンバーである湯さんからお誘いを頂き、快諾しました。佐原の地元に来てもらえるということでした。他のメンバーの方々はあいにく都合が悪く無理ということで、佐原と湯さんの二人オフ会が、佐原の地元の新潟県長岡市で行われることになりました。以下、オフ会の中で話したことや起きた事、来訪した場所、見たものなどの記録になります。なるべく、「オフレポが面白いw」という現象を喚起できるよう意識して書きましたので、興味のある方は続きを読むからどうぞ。


■来訪から昼食まで

・11時に自宅を出発。このときの天気はまだ晴れていた。
長岡駅近くの本屋できららキャラットとCIRCLEサークルを購入。けいおん在学編はちらりと読んだがめっちゃ面白い。
・12時に新幹線で長岡駅に湯さん到着。新潟に備えて厚着してきたらしいが、それでも寒そうだった。
・車停めてあるところまで5分ほど歩く。「あれ、車変った?」「かわってねーよw」そんなやりとりがあった。少し天気が崩れてくる。風が強く歩きにくい。
・すでに湯さんは隠上さんに送ったスト4SSを読んでいた。相変わらず原作知らないSSを読むのが上手い。サガットが最強なら皆がサガットを使うのではないか? という湯さんの疑問に答える。誰もがサガットにワンチャンある。だから他キャラの需要もあるのだと答える。
・昨年夏のガラス村のオフ会の時の車内BGMはけいおんメインだったが、今回はジャンヌダルクにした。
・車でお昼ご飯食べに。一年に一回くらい行く佐原の家の近くの店へ。少し天候が崩れ雨がぱらついてきた。かなり込んでいた。湯さん天ざる、佐原中華丼。中華丼量が多すぎて何とか完食。湯さんは食べるのが速い。突っ込むと、隠上さんほどじゃないよと苦笑する。

以下、昼食を食べながらの話題

1、仕事の話について。湯さんの今の職場の問題点と、改善のための対策などを聞いた。

2、TRPGリプレイ小説について。リプレイ小説は実際にプレイヤーが遊んだ経過が小説になるのか? 作家が適当に”リプレイ風”に書いているのか? そんなことはない。ちゃんとリプレイをトレースしている。リプレイ小説に選ばれるリプレイのプレイヤーは凄い光栄だよね。のようなやり取りが冒頭にあった。
その後、もっとセリフを大人っぽくして欲しい。議論するような形でいい。緊張感が欲しい。敗北者はリアル罰金などにすれば緊張感が生まれる。それはやりすぎだ。実はゲーム自体に仕掛けがしてあり、途中からプレイヤーを巻き込むデスゲームになって欲しい。サイコロを振ることに対する恐怖がない。GMがラスボスというのはどうか。いっそソードアートオンラインでいい。いやそれはあまり良くない。等等の意見が出る。

3、その他
・昔はよくメッセンジャーをやっていた。今思うと異常。
・近辺を流れる用水路の水位があまりに高く湯が驚く。だいたいいつもあれぐらいだよと佐原は安心させる。用水路沿いのレンガの積み方に問題があると湯は指摘する。
・滝さんの娘さんの名前を知りたいなあという話題からの派生。自分に娘が出来たらどんな名前をつけるか。湯は「あやこ」とか「さくらこ」とかいいね。「のりこ」は生意気そうだから嫌だと言う。佐原はマリミテっぽい少し古風なのがいいねと言う。ちゃんと読める名前がいい。朱志歌(ジェシカ)とか楼座(ローザ)とか無いよね。うんうん。という感じ。



■昼食後、観光と食べ歩き、いったん佐原の家へ

・昼食終了。佐原は腹いっぱい。湯は食べ足りない感じだった。店を出ると雨は止み、晴れ間も覗いてきた。
・今後のプランをざっくりと話しつつ、車で移動する。
・少し回り道して佐原の勤める会社を紹介する。ドリルを作っていると教えると湯は格好いいと言った。牧村くんやよるくろさんも絶対格好いいと言うと思うと断言する。「だってドリルだよ。超かっこいいよ」と牧村くんは言いそうと二人で同意し合う。でもよるくろさんは何故?という疑問には二人とも答えを出せなかった。
・名前が出たついでにガラス村メンバーの作風についての話になる。以下のようになった。
 
隠上さんとよるくろさん → 悩んだりして最終的に飛んでいく
湯さんと佐原 → 悩んだりして飛ばない
牧村さん → 常に飛んでいる。地面という概念がない。

・天気はだいぶ晴れてきた。目的地の悠久山公園へ行く。悠久山公園とは、広い公園や動物園、資料館、野球場などもある長岡の観光スポットで、花見のメッカでもある。近いので10分くらいで到着する。佐原は今回、なにごとも近場で済ませようとしているのである。
・途中、信濃川を通る。たまたま見たのが水位が低く、岸辺を工事で掘り返しているような場所で、非常にみすぼらしい景観だった。ブログに写真を載せて信濃川の真実を広めたいと湯さんは言っていた。誰得?
・悠久山公園に到着する。野球場では高校野球をやっていた。さすがに野球観戦してる時間はない。とりあえず先ずどこに行こうかと立ててある地図を見る。敷地内に蒼紫神社というところもあり、神社仏閣など好む湯さんの目にとまる。佐原は待っていましたとばかりに説明しようとするが、湯さんは説明したかったことをだいたい把握していた。有名なネタだが、るろうに剣心のキャラクター名が、新潟の地名から取られている。『二重の極みの悠久山安慈』や『隠密御庭番衆御頭の四ノ森蒼紫』などだ。最終的に蒼紫の小太刀二刀流からとらハ3の話に持って行こうとしていた佐原である。
「昔ジャンプにるろうに剣心って漫画があってね、ってところから説明しようとしてたんだけど」
「そっからなんすかw」

・先ずは神社を目指しつつ歩きましょう、ということになる。以下散策順に記載する。

1、歩きながらの花見
あいにく満開は過ぎていたが、それでもまだまだ見られたものであった。晴れていたがいかんせん風が強く寒かったため、公園でシートを敷いて本格的に花見している人々も、一様に固い姿勢だった。シートに座る十人くらい全員が正座しているのを見て湯さんと佐原は優越感に浸る。こんな日は歩きながらさっと見るくらいがちょうどいい。ゴールデンウィークの花見時期ということでちょっとした祭りとなっており、露店が沢山出ていた。今はおなか一杯だから後で食べ歩こうということになる。風は強かったが、家族連れ友達連れ恋人連れなど人はとても多く、平和的な活気が敷地内の端々まで広がっていた。写真は公園の風景ではなく、公園から見た一般道の風景。園内のそういう写真は取り忘れた。


2、動物園
入園料など取られないちょっとした動物園である。敷地内説明の看板内に書かれていた単語、フライングケージという名前に先ず目を奪われる。ジャンヌダルクの曲みたいだと湯さんは笑った。以下見た動物を数種類チョイス。

クジャク 雄大さと力強さに目を奪われた。そして意外と羽を広げた後姿が渋かった
・ウサギ ラビットだおーと湯さんは興奮気味だった。野兎病という感染症があってね、と佐原がそれに水を差す。
・鳥類 詳細失念。トビだけがケージ内の高い枝に止まっていて凛々しかった。鳥である自分を少しも疑っていない、と思った。
・タヌキ、アライグマ 両者とも別名がムジナとなっていた。まあ似てるしね。祐巳の名がちらっと会話の端に出た気がする。
ツキノワグマ これだけ厳重な檻でよく見えなかった。人間よりやや小さいくらいで、武器があれば勝てると湯さんが豪語した。

3、長岡郷土資料館
色々と喋りながら見て回った。正直郷土の歴史に興味はあまりない。でも見るだけならそれなりに楽しいものです。湯さんは古い文芸書などに注目していた。地元民の佐原より全然詳しかった。湯さんはいい意味で刺激を受けて、ワーアパ次回作の構想も浮かんできたみたいだった。
小林虎三郎米百俵河井継之助についてざっくりと湯さんに説明したけど、継之助はもっとちゃんと調べて説明すればよかった。

4、露店食べ歩き
そこまで腹減ってなかったので数点しか食えなかった。お客さんが食べた後のゴミを回収していた露店もあったが、その店で買った人しか捨てちゃいかんよと注意され、その後人間の器などについて話したような。以下食べたもの。

・チョコバナナ 何の変哲もないチョコバナナ。
・ドラちゃんカステラ ドラえもんの形を模したカステラ(ホットケーキの生地焼いただけだが)。佐原だけ買った。明らかに著作権を侵害していて二人の間で物議を呼んだ。
・フランクフルト 湯さんだけ買った。一瞬で食べ終わってた。食うのはえーよ。フランクフルトの包み紙が出て、そこに佐原が食べたチョコバナナの串も一緒に包んでくれた。これぞ器だね。
・クレープ 佐原ブルーベリークリーム、湯抹茶クリーム。抹茶クリームは抹茶パウダーをちょこっとかけただけの納得いかない代物で、湯さんは不満げだった。ブルーベリークリームはめっちゃ美味かった。
焼きまんじゅう(写真参照) 湯さんだけ買った。イマイチっぽかったから佐原はスルー。果たしてその味は?


・その後、休憩がてら佐原の家へ。甘いお菓子を湯さんからおみやげとしていただきました。こんなこともあろうかと、お返しはすでに用意してある。
・部屋でまったりしつつ、うみねこPS3版をやる。本当に小一時間まったりしてただけで、これといって書くほどの話題もなし。


■居酒屋で飲食と話し合い
・バスで10分の駅前繁華街に出て居酒屋を探す。道先で湯さんが、どっかの居酒屋のチラシを渡されていたが、どうですかーと配ってた人に聞かれ、「候補の一つにしておきます」と湯さんは答えてた。すごくいい受け答えだな、と佐原はひそかに感動した。
・結局チラシとは別の居酒屋に入る。それほど沢山飲み食いはしなかった。お互いかなり腹はいっぱいだったのかも。6時半から9時半くらいまで店にいた。最中に隠上さんにメールを送ったりもした。

以下居酒屋での話題について

1、ありふれた話題
料理などについて、など。全体的に見てマイノリティといえる話題を好む自分たちだが、ありふれた話題をしたりもする。ちなみに、あの店で出た栃尾の油揚げはまずかったけど、ホントはもっと美味しいんだよ! 変な味噌とか入れないで、ふっくらと焦げ目が付くまで焼いたのを醤油につけて食べるだけですごい美味いんですよ、まじで。

2、宇宙動物について
創作についての話。佐原が練ってたオリジナルのラノベのアイディアを話していた。宇宙動物や月面都市、宇宙動物駆除用のモビルスーツ的なのが出てきて、月面より更に宇宙遠くへ行くことを夢見る人が主人公。しかし、ただそれだけではまだ足りないと湯さんは言う。以下足りないこと。
・主人公の大儀、成長
・主人公の特別性
・宇宙動物、モビルスーツなど設定の詰め
・宇宙動物保護派と駆除全滅推進派の争い などなど

3、既存の作品について
ナデシコ、銀英伝君望うみねこ、フェイトなど。

なんか大半を宇宙動物がらみの話しかしていなかった気がする。保守派と推進派の対立や、推進派のなかの穏健派と急進派。宇宙動物と戦いたくないのに戦闘を強いられる主人公、迫られる決断、などの案が出てきて面白くなりそうだった。しかしなかなか難しいね。
佐「はー、誰か書いてくれないかなー」
湯「だよねー」

・最後にアイス食べてお店を出る。二人で7000円ちょいと割と安い。駅へ向かう広めの地下道に人が誰もおらず、ペルソナの影時間みたいと湯さんが言っていた。バスで帰る予定だったけど、平日の時刻表ベースで動いてたから、休日は終バス一本早かったんで乗れなかった。タクシーで帰還。家の近くのコンビニで買い物して帰還。

■部屋にて
・家に着いたのは10時くらい。大した片づけもしてない平常の部屋。コンビニで買ってきた酒類や、露店のドラちゃんカステラなどをつまみながら一息をつく。

・まだフィギュアスケート女子シングルSP(ショートプログラム)を放送してたんで、湯さんにも付き合ってもらって観戦。各スケーターの演技をSSにするように批評していく湯さん。でも安藤は誉めてくれて良かった。うかつに安藤に関して安易なことは言えない、と本能と事前知識で察知したのかもしれない。
湯「佐原さんはブログレベルで安藤好きだもんね」
ブログレベルって何ですかw って聞こうとしたけど安藤の演技の余韻に浸ってて失念した。

・少しまったりした後、『ワールドアパート外伝 ボロアパートに住む冴えない女子が中学生男子に恋して猛っちゃう話 〜精一杯生きることについて本気出して考えてみた〜』を読んでもらう。(タイトルはこのオフレポ書いてるときに考えた)
非公式だけど、サークル内で”精一杯生きてるSSを書く”というミッションがある。期限は(たぶん)無いんだけど、万が一に備えて書いておくに越したことはない。完成してないけどプロットは出来ていて、序盤だけちゃんと書いたものがある。それを湯さんに読んでもらった。
精一杯生きることを表現するためには、恋愛させるのが手っ取り早い。しかし何かその安易な計算高い書き手の算段自体が精一杯っぽくないという矛盾が発生する。難しいね。
夢の世界と現実世界のリンクの明確化、夢の中の出来事は何をモチーフにしているのかもう少しはっきりさせた方が良いという意見をもらう。得体の知れない夢に住み続けるか現実に戻るかの選択とか面白そうという感想だったけど、似たテーマをワーアパ2でやったので。あとは由乃と令の過去に関する設定とかを説明する。恐らく最終話となるワーアパ3にどう繋げるか、など。

・その後きららキャラットけいおん高校編と在学編を湯さんにも読んでもらう。けいおんは特別面白いわけじゃないんだけど、馴染みやすいのが良い。4コマひとつひとつが独立してなくて、程よいオチを経由しつつゆるやかに繋がってる。肩肘を張らなくていいことと、過度に登場人物の個性が強烈じゃないところが、無理なく楽しめて良い、なんてことを伝えた。
ちなみに高校編でムギの食器を片付けようとしてたのは、おそらく生徒会の人間ではないかなと言うと、湯さんは生徒会という単語に過敏に反応した。誤解を解くために、けいおんに生徒会は必要だけど、過度にクローズアップされる存在ではないんだよと必至に説明した。

・うまく4コマ漫画の話を挙げたところで、佐原が個人的に書いてた、『私は組織のエージェント』というオリジナルの4コマを読んでもらう。いちおう写真も。こんな感じの未完成品です。

鉛筆書きのラフを更に鉛筆で別の紙にトレスして綺麗にしたもの。ペンを入れたりとかは全然してない。湯さんに色々と検証してもらい、読みにくい箇所、すんなり頭に入ってこない箇所などが判明する。最大限気をつけたつもりでも、人に読んでもらうと滑らかじゃない箇所が見つかる。あと過去設定の片鱗に触れる伏線に気付いたのは流石だなと思った。

・触発された湯さんは、俺も4コマ描きたくなってきたと即興でマリみての4コマを描き始める。湯さんの絵は線に迷いがなくて一本一本の線が綺麗。先ず綺麗な線が引けない佐原から見るとあふれる才能を感じる。内容は、祐巳の緊張感と他メンバーのまったり感の温度差に面白さやせつなさ、余韻が生まれそうな内容。しかし3コマ目で筆が止まる。詰まってしまいこれ以上は無理だと。
佐「諦めんな! 諦めんなよ! 何でそこで諦めんだよ。もうちょっとじゃねーか。もっと熱くなれよ!」
湯「いやもう、まじ無理w けいおんの凄さが分かったwww」

・そろそろいいかなと、佐原がずっと封印してた黒歴史を湯さんに公開する。2003年発行のとらハ3の60Pの同人誌と、2004年発行のマリみて先代メインの30Pくらいの同人誌を湯さんに進呈した。とらハの方は後半十ページくらいラフ画のままで、「ハンターハンターを先取りしてて凄い」と適切な評価をもらった。あとは基本的にすごく誉めてもらって、ひとコマひとコマに魂がこもっている、ページ間の流れがスムーズ、場面転換に活用されるキャラクターのモノローグが自分の趣味に合っている、物語がちゃんとしてる、セリフが上手い、などなど凄い好意的に受け止めてもらえて素直に嬉しかった。絵自体はぐだぐだのボロボロ、デッサン狂いは当たり前という酷い出来なんだけど、「絵は練習すれば上手くなるから」と言ってもらえる。しかし残念ながら2004年以降練習は全くしなかったのでござる。久し振りに見た昔の同人誌と、最近書いた上のエージェント4コマで、悪い癖、当時苦手だった部分がそっくりそのままだったのは新しい発見だった。でも、要所要所、よく考えて構図練ってるな、という箇所も見つかり、おかげさまで黒歴史は普通の、自分の創作活動の歴史のひとつとなりました。しかしまだ、秋桜の空にEVER17の同人誌が残っている……。

・漫画を語りたい、という雰囲気だった。そこで、ガラス村において絵師、SS書き、サークルサイトデザインなど色々な事を担当しててくれてる大事な存在、よるくろさんが2009年8月に発行した、エトランゼという志摩乃梨の同人誌について話をした。サンプルも見られる通販ページは↓ですが、あいにくと売り切れ中。ですが再販希望が出来ます。
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/19/61/040010196198.html
そして、エトランゼを読み返してて気になったのは、冒頭2ページ目だった。

舞台は二人が出会って初めての夏……の少し手前、初夏。志摩子乃梨子が、校舎の裏手でお昼を食べながら話している。いわく志摩子の家が、檀家からスイカを貰ったのだという。毎年沢山貰うから余らせてしまうということだった。志摩子はにこやかに乃梨子に提案する。
「それで乃梨子がよかったら、父が一緒にどうかって」
「わ、いいの? 行く行く」と、乃梨子は無邪気に快諾する。

ここで佐原は気になった。相変わらず志摩子は逃げ道を用意している。断られても自分が傷つかないよう、相手が断りやすいよう、「自分が一緒に乃梨子とスイカを食べたい」とではなく「それで乃梨子がよかったら、父が一緒にどうかって」と提案している。実際スイカは、志摩子の父親がいただいたものであり、志摩子は父親の顔を立てる意味で、父が一緒にどうかって、と言ったのかも知れない。けれど、自分も乃梨子と一緒に食べたがっていることも相手に伝えるのが自然だと思う。それを知りつつ志摩子は自らの気持ちを隠したのか、それとも自然に自分の気持ちを隠したのか。それは分からない。乃梨子は気にしなかった、あるいはその微妙なニュアンスに気付かなかったみたいだが、俺の目はごまかせない。逃げ志摩子なら俺が知ってる。俺に任せろ。ところで逃げ志摩子って、逃げ竜巻みたいで語感がいいよね。

もしよるくろさんが狙ってこのセリフを書いたのなら、志摩子への理解度と物語への練りこみが相当だし、もし自然にセリフを書いたのなら、よるくろさんは志摩子になりきってる。どちらにせよ「それで乃梨子がよかったら、父が一緒にどうかって」というセリフは正しく志摩子を体現している。

しかし疑問なのはその後の乃梨子の反応。この時期の乃梨子(一年生初夏)というと、リリアンっぽさと公立っぽさを両立しているはずで(この時期の乃梨子は原作でもあんまり描かれてないから推測になる)、薄れつつあるもののまだまだ”突っ張っている”時期のはずだ。加えて志摩子に対して全幅の信頼も置けていないはず。「あれ?」と、その志摩子の誘いに違和感を覚えてもいいはず。志摩子に興味がそれほどないなら疑問に思わなくとも不思議じゃないが、おそらくこの時期以降、原作においてもまたエトランゼにおいても、乃梨子志摩子を意識している。ならば小さな疑念くらい沸いてもいいはずだ。”志摩子を前にしてあがっていて気付かなかった”という説を挙げられたら反論は出来ないけど……。

これを湯さんに伝えると同意してもらえた。そこからだった。「俺ならエトランゼをこう描く」みたいなノリになった。(書くではなく描く)この時間が一番長かったかもしれない。


・そのほかの話題。手抜きの何が問題なのかという事、二次創作とは、など。この辺佐原はかなり眠くて、少しうろ覚えです。確か早朝の五時半くらいに佐原は寝てしまいました。湯さんは寝ないつもりだったみたいなので申し訳ないことをしました。


■終わり
・朝起きたら湯さんが新幹線に乗る予定の時間だった八時を過ぎて八時半でした。佐原が寝過ごしました。重ね重ね申し訳ない。大慌てで支度する。
・甘いお菓子をおみやげに湯さんから頂いていた。お返しに、長岡名物の笹団子を渡す。
・車で急ぎ長岡駅へ。駅まで湯さんを送り、そこで別れる。とても密度の高い17時間(寝てる時間除く)のオフ会でした。どうもありがとう!