進撃の佐原

最近、進撃の巨人が面白いなあと思ってます。割と、というかかなり人気あるみたいで読んでる人も多いんだろうけど、果たしてあの巨人の正体は何なのか? 作者さん的にも、「ネタ隠してます」的な発言してるし、何かあっと言わせるような仕掛けがあるのだろうと思う。割とオーソドックスなものとしては、『あの巨人どもは今から数万年後の人類である』というのがある。誰でも考えうるネタで、だから作者さんもそうしようとは思ってないだろうし、別にブログで品評するほど秀逸なネタでもない。物語としてそのネタはベタ。でも、現実的にそれはありうる話なんじゃないかとふと思った。もし地球が、僕ら人類と、人類の十分の一ほどのサイズのミニ人類が共存する世界だったとする。そんな世界において、仮に地球規模の食糧危機に見舞われたとすれば果たしてどうなるのか。太陽がちょっと遠ざかっただけで食料危機は起きる。家畜も死に絶え、穀物も実らない。川は凍り、山は雪山になる。人間は異種族に冷淡だから、もしそんな状況に見舞われたら、ミニ人類を食料と見なすかもしれない。そんな状況においては、ミニ人類側としても捕食される危機感を抱くだろうし、それまで良好な関係だったとしてもあっという間に関係は瓦解するだろう。人類側はそれでも、すぐには一線を越えたりしない。ミニ人類はミニ人類だ、と主張する共存派と、人類以外は食料だ、と主張する弱肉強食派に分かれるだろうけど、なし崩し的に一線は越えられていくような気がする。だって食べないと死んでしまうから。やむを得ない。しょうがないと、ミニ人類を捕食してくんじゃないかなと思う。しかしミニ人類も黙って食べられたりはしない。英知を絞って徹底抗戦するだろう。それはまさに進撃の巨人。何ら変わるところはない。とまあそんな事を考えたりしました。