カラミティナイト−オルタナティブ−2

お待ちかねの下巻です。よかった、ちゃんと出版されて……。まあそれは兎も角。割りとまったりとした日常が続く上巻に対して、下巻は全編にわたり不穏で、かつ血生臭く、けれど熱い展開。以前のハルキ文庫版は既に内容をかなり忘れているのだけど、キーパーソンの一人が男性から女性に変更されるという大胆なアレンジがいい感じに効いてると思う。もともと、恋愛的なものでなく友情を描いていたわけだから、そういう場合同性同士の方がしっくり来るよね。全体的にギスギスした人間関係描写が目立つ中、下巻序盤のお見舞いのシーンがまったりとしていて良かった、というか印象に深い。嫁発言含めて、にやにやしながら読んでしまった。ひびき玲音さんの挿絵も気合入ってて良かったな。でも、下巻冒頭の、電流100ボルト、電圧50ミリアンペアで少しだけ笑ってしまった。高瀬さん、逆です……。ともあれ、このままの熱さで完結まで持っていって欲しいなと思います。ホリィの登場で分からなくなったけど、やはりカラミティナイトといえば優子と智美、というイメージがありその二人が好きなので、二人の恋(友情百合小説的な意味で)が成就するハッピーエンドが見たい。今度こそ!

カラミティナイト−オルタナティブ−(上巻)の感想はこちらになります。
http://d.hatena.ne.jp/worksluna/20090209