カラミティナイト −オルタナティブ−

本屋に行った時のこと。何気なくややマイナー系のラノベの棚を見てたら、どこかで見たことある絵柄の表紙を発見。ああ、ひびき玲音さんかと少しして気付く。タイトルを見る前になぜか作者名が先に目に入る。高瀬彼方。あれ、高瀬彼方ってどっかで……と考え、直後にタイトルが目に入る。
──カラミティナイト。
カラミティナイトだとぉ!? あのハルキ文庫とかいうドマイナーなとこから出版されており、しかも俺たちの戦いはこれからだっていう感じで終わっててもう何年も音沙汰がなかった、あのカラミティナイトか!? と一人で興奮してました。しかも挿絵がひびきさんっていう。何と言う運命的な。当時、マリミテが流行り始めた頃。マリミテに嵌った人が次に読むべき百合小説、みたいなスレがあって、そこでコバルトの聖霊狩り丘の家のミッキー、茨の城なんかと一緒に紹介されてたのがこのカラミティナイトでした。聖霊も丘ミキも面白かったし、茨の城はしまのりに脳内変換して読むとえらい楽しめたのをよく覚えてます。まだ百合って言葉の一般認知レベルは低かった頃。このカラミティナイトはそんな中、面白いけど手に入りにくいのが難点とか確か書かれていたように思う。確かにそうそう売ってない。面白さは太鼓判押せるくらいなんだけど。
ハルキ文庫版の既刊三冊は勿論持ってるのだけど、作者さんの応援を兼ねて購入。内容は色々と変わってます。登場人物の性別とか。明らかに百合物を意識してるところとか。でもこの作者さんの売り(?)である鬱描写は相変わらず冴え渡る。次以降も勿論買う。今度こそ完結して欲しい。


カラミティナイト−オルタナティブ−2(下巻)の感想はこちらになります。
http://d.hatena.ne.jp/worksluna/20090209