どきどき半田付けその2

以前に書いた半田付け試験の追試験があった。幸運にも俺は受かっていたので今回は試験の立会いを命ぜられた。同様に前回受かった一つ下の後輩と共に。平均年齢30後半くらいの部署だから俺ぐらいだとまだまだぺーぺーなので立ち会うとかかなり偉そうなのですけどね。
試験は午後イチから3グループに分かれて実施され、後輩が第一、俺が第二。そして課長がじきじきに第三の立会いをすることになった。一つ下の後輩は歳は俺と近いけど、うちの職場に来たのが3年前くらいということで、まだまだこれからの人で、仕事に対する考え方もまだまだという感じで、立会いといえどその彼はふらふらしてるだけ。まあ立ち会うだけなので役目は果たしているのだけど、受験者の終了時間のメモなども何もしていなかったようなので、一応代わりに俺がメモしてた。試験が終わり課長に報告する段になり、俺は勿論報告の準備をしていたからよどみないけど、その彼は曖昧な記憶に頼るわけだから当然しどろもどろ。メモがありますと彼の分も俺が一緒に報告してその場は事無きを得たのだが、もっとちゃんとやってくれよと思わずにはいられない。だが、それは先輩ながら一番手を選ばなかった俺にも責任の一端はあるようにも思う。ごく簡単なことだからと任せないで、やり方を見せて覚えさせるべきだったのかなと。
先輩稼業も難しい。あれこれと何もかも逐一は教えたくないし後輩の自主性が育たない。かといって適当にやっていいよと任せて失敗したら、後輩にとって要らぬ汚点になる。バランスが難しいね。