空鐘

空ノ鐘の響く惑星で (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で (電撃文庫)

昔よく読んでたライトノベル。何となく6巻辺りで飽いて読むのを止めていたのだけど、9巻まで何故か冊数だけは揃っていたので丁度良いと、ここ最近で一巻から再読して9巻まで読み終えてみた。内容としてはいわゆる中世的世界観を基軸とした戦記物で、そこに異世界SFファンタジーの要素を混じらせてアクセントにしてる感じ。徹頭徹尾、『中立』であることが美徳であり最後に勝利を勝ち取るべき正義、信条であると作品内で特に強調されます。ひとえに作者さんの価値観によるところが恐らくきっと大きい。大事なのは何事であれ最後まで遣り通すことであり、中立で通すなら最初から最後まで遣り通すのが大切だと思うが、この作品の主人公はそれを地で行く。テーマ性と主人公の行動、そして物語性が同じ方向を向いているという、実に筋の通ったライトノベル。久し振りに読んだのだけど上手いなあ。この際最後まで読んでしまおうかしら。