無題1

昨日は飲み会のためフィギュア女子FSは見られなかったんだけど、どうも日本勢を含めて崩れまくったようで。正直、去年のようなドラマを期待していたんだけど、あれは恐らく出来杉君だったのだと思う。でも惜しくも棄権してしまった安藤には、今一度奮起してもらいたい。トリノでの失敗の翌年は度を越した高い完成度の演技。そして今年は低迷してしまった。次期はどうなるかわからない。浮き沈みの激しい選手だから、このまま沈んじゃう可能性だってあると思うんだけど、浅田真央や中野由加里の勝つための演技は、凄いと思う時はあれど、胸に迫る何かを感じることは無いんです。ぶっちゃけ、何を見据えているのか分からない安藤だからこそ、気迫とか勝利への意志とか、そういう人の感情を超えた何か得体の知れないものを感じてしまうのかも知れない。まあ、何も考えてないだけなのかも知れないけど。
安藤はよく、「ニコライ(コーチ)の指示で3-3コンビネーションを3-2に変更しました」とか言うのだけど、普通、コーチの指示だろうが何だろうが、飛びたいなら自分の意思で飛べ、飛べなそうなら飛ばなければいい、とかいう風にもどかしく思われることでしょう。僕も気を抜くとそういう風に乱暴に考えてしまうのですが、あながちそういうものでもなのかも知れない、とも思います。
だったら何なんだよと言われたら、何だろうねえという感じなのだけど、いつか安藤もコーチの指示に満足できなくなる時が来ると思う。おそらく指示と自分の実感を伴う実力に大きな隔たりが出来たとき。そのときコーチに逆らって自分の意思だけで滑り、飛べば、とてつもない奇跡が起きるのではないか。そう思うのです。