クローズアップ現代

NHKの上記番組をたまに見ます。今日はジム行ってバイクマシン漕ぎながら見てたんだけど(怪我してるのにジムに行くなと)、職場いじめがテーマでした。
まあそういうこともあると切って捨てるのは簡単。いじめられる方にも問題があると乱暴な理論で解決するのはそりゃあ簡単なんだけど、そういう無関心はいくないです、と思います。学生の頃、いじめられたことあるし、いじめをやったこともあります。やるのは楽しいし、やられるのは地獄です。
番組内では、『いじめを生み出す環境は改善しなければならない』ということを言っていました。まったくその通りだと思います。もちろん環境だけがいじめを生むのではないですが、環境を変えることで無くなるいじめがあるのなら、そうすべきです。一例として当時のことを書いてみます。

──小学校の頃は給食というものがあったのですが、班単位で机をくっつけて昼食を摂っていました。それ自体はまあよくあることだとは思うのですが、その当時、今にして思うと非常に頭の悪いシステムがあったんです。一班だいたい生徒6人で構成されており、給食のたびに食べ終わったらじゃんけんをし、負けた人間が皆の食器を取りまとめて片付けていたんですよ。非常に頭が悪いです。
なぜって、じゃんけんで負けた者が片付けるなんていう体裁があったところで、力や影響力の強い生徒が一人いれば、簡単にシステムなんて捻じ曲げてしまうからです。班単位で起きていることなど、教師の目からは届かないわけですからね。ジャンケンの結果など関係なく、力や影響力の弱い生徒が片付けをやらせられていた、という光景が当時ありました。これはもう言うまでもなく、一人が全員の食器を片付ける、なんていう馬鹿げたシステムが敷かれていた所為に他ならないのです。教師や学校側の言い分としては、班単位での協力作業をやらせて協調性をやしなうという題目でもあったのでしょうが、意図したものは実現されず、ただいじめだけを生んでしまったという結果になったのです。
生徒の自主性を尊重する、大いに結構。しかし使いどころを見誤ると、とんでもないことがあっさりとおきてしまいます。

これはまあ、とても分かりやすい図式。でも職場でのいじめだって、いじめを生む原因を探ってみれば、案外単純なところに行き着くのかも知れません。またそのうちこの事に関しては書いてみよう。