事故米

汚染された米が出回って問題になってるけど、三笠フーズとやらの利益のみを追求する企業体質は当然問題だけど、一番の問題は農水省の米の管理の仕方じゃないかなあと思う。そもそも輸入した米が農薬汚染されていて、しかし相手の国に返さないのはどうしてなんだろう。輸入輸出の物品っていうのはある意味『商品』になる前段階のものだから、納入された品物に不備があれば即クレーム、返品となる日本の企業社会とは異なるのかもしれないが、汚染度の高いつまり純度の低い米は日本に送っておけば喜んで引き取ってもらえるとでも諸外国に思われてるんじゃなかろうか。主に傍の国とかに。つまり舐められてると。
基準値以上の農薬が検出された米に、わざわざ『事故米』なんていう意味が曖昧にされたネーミングが与えられるのもまた日本の事なかれ主義を体現してる。正直に『廃棄物』や『不良品』なんて呼ぶと外国の心象が悪くなるからだろうけど、そうやって事故米って言って後生大事に保管しておいたからこんな事になる。
農薬汚染された米は、農薬と同じように厳しい基準で管理しなきゃいけないハズなのに、おそらく民間企業に卸す際のチェックなんてどうせめくらだったのだろうし、その後の監視も企業と農水省の癒着でなあなあで済ませてたんだろうと思う。そんな状況が三笠フーズの利益のみ優先する企業体質と結びついて危険な毒物が世間に流出した。

三笠フーズの働いた悪事は許しがたいものだけど、問題の根源は農薬汚染された危険物質を安易な基準で管理していた事だと思うのです。